Quantcast
Channel: すぐれものNAVI »料理
Viewing all articles
Browse latest Browse all 10

敬老の日に思う

$
0
0

今年も敬老の日がやってきた。ここ数年、正直、敬老の日をあまり気にかけることがなかった。自分も還暦を過ぎて、子供たちから敬老される立場なのかもしれないが、何かされたいとも思わないし、老人とも思っていない。逆に、自分の親に対して今まで何もしてやれていないことにただ愕然とした一日となった。

父親が、要介護の身となり、看病していた母親も高齢のため体調を崩している。二人共米寿ということを考えれば世間一般的には十分長生きで、幸せといえば言えるのかもしれない。しかし、人間長生きすることだけが幸せではない。やはり、元気で長生きしなければ意味がないと思う今日この頃である。

故郷の自宅で母とヘルパーさんだけでは父親の介護が難しくなり困っていたが、今年春に、特別介護老人ホームに入所することができた。しかし、今度は体調を崩した母親が自宅で、ヘルパーさんのお世話になっている状態だ。

自分の勤務の都合で、何年も帰省しないうちに、随分長い月日が経ってしまった。海外駐在ということもあり、現実には難しい面もあったが、二人共概して元気だったことに甘えて、10年間ほど顔を見せに帰ることも少なかった。毎年何度か帰省することになったのは、2年ほど前に父親が脳梗塞で倒れたからだ。

今、不自由な身になったのを見て始めて、もっと何度も帰省して顔を見せればよかった。もっとたくさん話をすればよかったと思う。もう、遅いが、去年から、年に何回か帰省して、家で料理をつくって食べてもらっている。定年退職後、通っている料理学校で覚えた拙い腕で、懸命に作る。気持ちだけの料理だ。

あと何年、食べてもらえるかわからないが、精一杯美味しい料理を覚えて食べてもらいたいと思っている。

【2本セットを30名様に!】大切な方と♪敬老の日にまつわるエピソード大募集 ←参加中


Viewing all articles
Browse latest Browse all 10

Latest Images

Trending Articles





Latest Images